ぱややん日記(雑記)

日々のあらあらまあまあなしでかしことを過去も含めて書きつづり中。誤字脱字の多さはお見逃しあれ〜。後日コッソリ直したりしています。

あんことわたしとまめ

「カッパ、キュウリばかり食べないで、ご飯も食べろ」
小学生の頃に年の離れた兄からの言葉を今でも覚えています。漬け物のキュウリが大好きで夕食前に夢中で漬け物を食べているアホな妹への戒めで、妹にちっとも優しくない兄ですら体を心配しての発言らしく、あらま珍しい~という感動と、冷血漢(ちょっと言い過ぎ)からも心配されるまでの塩味が大好きな子どもでした。
 我ながらどうかしている一番の愚行は、友人からのお土産の岩塩(置物チックで非食用)を衝動に駆られて嘗めてみたら、当たり前に強烈な塩味が「美味しい~」で家族に見とがめられないようにこっそり何度も賞味していたことです。胃腸&腎臓が無事で良かったものです。
 反面と言ってはなんですが、和菓子が苦手でした。最中、羊羹、水ようかんは特に打目、どら焼き、柏餅、鯛焼きは外の皮を頼みに食べていた。大昔の子どもの頃は、お菓子なんてまれにしかお目見えできない有り難いもので、パスすることはしなかったけれども、和菓子だとテンションが下がり気味でした。
 中華饅頭を家族で食べるときに、間違えてあんまんを渡されて、食べた時のがっかり感は大きいものでした。

 が、聡明な皆様はお気づきかと存じますが、そうです、ぱややん者は今更気が付きましたが、和菓子というよりもあんこが苦手でした。粒あんこしあんならどちらといえば、こしあんならばなんとか食べれるのですが、あの豆の皮のざらっとした感触でかつ甘い味が苦手なんです。

 毎年の鏡開きの日のお汁粉は、お餅好きなので嬉しいというよりもやや苦行の日。あんみつも好きなのに、あんが憎く。きんつばを初めて食べた日は、「うええええ、きんつばって、あんこの砂糖固めなんだ」の衝撃に吃驚でした。
 ちなみに、きんつばは金沢の有名なお店でお土産に買って来たら、「こんなものを買ってきて」となぜか母が激怒したため、悲しく一人で一箱食べる状況だったので、よりあんこの配分の多さにショックでした。後年、母がきんつばを喜んで食べている姿を見かけて、自分の目を疑いました。
きんつばを昔、買ってきたら怒ったよね?」と母に質問したら、「記憶に無いし、多分他の何かと勘違いしたのでは」との回答で、ちょっともやもや。
 子どもの頃の悲しさでもう一つ印象的なのは、入院していた時、病院の朝ご飯のおかずがお多福豆の甘い煮付けのみ。このおかずでで小どんぶりいっぱいのご飯を食べろなんて、厳しい~。しかし入院中の数少ない楽しみ=ご飯、またよどみなくわき出る食欲に、残さず綺麗に食べたものでした。尚、お赤飯も小豆が苦手、でもご飯のもちもち感が好きで、なんとか小豆が少ないのが配分されますようにと祈り、自分でお茶碗によそう時は、なるべく小豆が少ない部分を狙ったものでした。
 聡明な皆様はお気づきかと存じますが、和菓子というよりも、あんこが苦手、というか豆が好きでないぱややん者でございます。しゅうまいの上に載っているグリーンピースも、ミックスベジタブルのグリーンピースも、豆のカレーも大の苦手。恐ろしいのでチリビーンズは食べたことがありません。
 が、なぜかお多福豆の甘納豆はわりと好きで、一回、一袋全部を食べ尽くすぐらいの勢いで食べたことがあり、豆でかつ甘い味わいは嫌いなはずなのになぜかしら??と悩んだものでした。(小さい普通の甘納豆は好きではないです)。
 お正月の黒豆は好き、でもお多福豆サイズは苦手、空豆、枝豆は好きです。好き嫌いはまあフィーリングなので統一ルールはないのかなあが最近の見解です。(とどうでもいいことを日々考えております)
 大人になって本当に嬉しいことは、苦手な食べ物をパスできること、または他の人に譲ることができるようになったことで、無理に食べる辛さを味わうことが減るのは本当に嬉しいことです。
 が、予期せぬ事態は、訪問先でお茶と一緒に和菓子を出されたときです。
ご親切の気持ちで供された和菓子を苦手だから食べたくないとはけして悟られぬように、「美味しいですね」と褒める演技力をいつしか身に付けて人は大人になっていくなんてよくわからないことを考えて気をそらしたらしておりました。
 しかし、苦手程度ならばいいのですが、どうしても食べられない物を食べなければならい状況の場合、皆様はやっぱり我慢して食べる、または断るのかしら?ちょっと知りたいぱややん者です。
 尚、だいぶん昔のアルバイト先では、年に2回、3月3日に桜餅、5月5日は柏餅の特別なおやつタイムがありました。基本的に全員に支給で、欠勤者が発生するかどうかは考えない方法のため、ぱややん者が働いていた部署は土曜祝日は正社員の方はお休みだったため、特にGWの5/5の柏餅は一人2つ以上の割り当てを食べても、まだ柏餅が残っている状況で、これ幸いと家に持ち帰り、家族に喜んで貰えました。
 苦手なはずの和菓子でも沢山貰えると嬉しいというああ、乙女の心は複雑です。なんて貧乏根性なだけですが。
そのバイトを離れてから幾年月、当時はもう桜餅と柏餅は一生食べなくてもいいやと思ったものでしたが、今はちょっと恋しい気持ちになっております。
 ちなみに、頭の形がまめっぽいと言われたことがあり、鏡を見ても「豆?」に似ているとも思えずも、これぞ近親憎悪なのかともなんてやっぱりくだらない考え事に日々を費やしております。