ぱややん日記(雑記)

日々のあらあらまあまあなしでかしことを過去も含めて書きつづり中

植物物語1

「手入れや水やりもしないで買ってくるな」と母からの厳命により、我が家での植物に関して発言権ゼロ&新規購入権ゼロのぱややん者ながらも植物は結構好き。
 ある年の夏、勤務先のビルの受付近くにクチナシの花が飾られているので近づきフガフガ甘い香りを満喫(鼻が悪いので密接近する必要あり)。白い花弁の形状をうっとり観賞しながら脳内はベタに渡哲也さんのあの歌が流れ中。翌日、クチナシの近くを通りかかると、植木鉢の下にある黒い点々物質が気になる。近寄ってじっと観察すると推測的中、「はらぺこあおむし」さまがご棲息中。ウォーリーを探せ状態で緑色の葉っぱのかげによく見てみるとあっちこっちに太った緑色の彼ら彼女らが元気にお食事中。
 受付にいるクチナシの持ち主(ビルのオーナーの会社のスタッフの植物大好き)おじさまに伝えたら、「おおおおお」と、鉢にいるはらぺこあおむしを割り箸で摘み上げて悲哀な溜息。そこに農大出身、農家経験&現在絶賛自宅でいろいろ栽培中の別のスタッフおじさまがやってきて、「おおいるねえ~」と素手ではらぺこあおむしを鷲掴み。素手の所業に周囲の野次馬ギャラリー達は総引きまくり。結局わりばしおじ様が防虫スプレーで退治。
ああ、南無南無はらぺこあおむし大虐殺。が我が家のクチナシの鉢も一日で葉っぱを丸坊主にされたことがあるので、虫との共存は難しい。
 で、意外な人間性というか、あおむしを手づかみしないわりばしおじさまの繊細さに吃驚。(失礼ながらもっとがさつなタイプかと勝手に人を判断していたおのれを反省)
 その後も毎年夏にクチナシの花の植木鉢が飾られ、はらぺこあおむしウォッチャーのぱややんがじっくり観察、余計な報告によりはらぺこあおむし達は悲劇を迎える。

その数年後、帰ろうと受付を通りかかると、かなり大きなサボテンチックな植木鉢が飾られているのを発見。真っ赤な大きな蕾を付けた月下美人という植物で数時間待てば咲いた花が見れるらしい。夜の数時間しか咲かない珍しい花でも、待ったら夜の10時を過ぎてしまうので諦めて帰宅。

 翌日出勤する私に、わりばしおじさんが渡してくれたのは咲き終わった月下美人の花弁。「食べれば」ということで、えええええと思いながら、断り切れない小心者ぱややんは家に持ち帰り、ぐぐると、天ぷらやおひたし体験談があり、どうやら本当に食べられるらしいことを確認。が天ぷらなんて面倒なのでおひたし一択で鍋でぐらぐら煮て食べてみる。うむ、味はあるようなないような?とりあえずどの部分が食べれるかわからず茎の方も煮たが、茎は硬くてとても食べれないことだけは確実に判明。

 翌日わりばしおじさんに報告すると「本当に食べたの?」とあきれられ発言。うむむからかわれやすい人生は絶賛続き中。その後また別の咲き終わった花をくれるというのでやっぱり断れず、持ち帰り今度はラップにくるんで電子レンジでチンしてみる。ラップを開けたとたんになんとも甘い良い香りがフワンと充満して素敵。が味は変わらず無味チック。

 その翌年もくれたがさすがに断った。
がそれからまもなくまさかなことにわりばしおじさんは病気で急逝。月下美人の味わいのない味を思い出す度おじさんを思い出して涙。

 

追記。

偶然この日のこの方の偲ぶ会が開催の報を聞き、駆けつける。